Ukraine is not a proxy war
It is Kyiv – not the West – which has set Ukraine’s war aims.

By Lawrence Freedman

(1)
ゼレンスキーはロシアを打ち負かすのは大規模な支援パッケージだと警告した。
(2)
50カ国が集まりウクライナ支援の水準を論じ、アメリカのオースティン国防長官は「大きく、深く」と促し概ねそうなった。
(3)
決定された支援パッケージは大規模なものになった。
(4)
ロシアはベラルーシ等から僅かな援助を受けただけで自国の防衛産業に依存している。一方でウクライナは西側からの援助を期待できる。
(5)
ロシアはウクライナの新兵器が無価値だと言っている。
ロシアはヨーロッパ諸国に援助をやめるようには働きかけて失敗した。
ウクライナにコミットする道徳的、地政学的な要請を忘れることを期待している。
(6)
駐ワシントンロシア大使は、2014年、米国がウクライナ政府を支援し、ロシアに対する代理戦争を繰り広げたことが、明らかになりつつあると述べた。
(7)(8)
ラブロフは「米国がウクライナを代理としロシアに対して戦争を仕掛けている」と言った。
だがロシアは犠牲者ではない。
(9)
このようなレトリックは、普通のロシア人を将来について当惑させるに違いない。敗北が目前に迫っていることをほのめかし、世界を吹き飛ばす必要があるかもしれないと警告し、一方で、全体として見れば明らかにはるかに強力で、もし本当にロシアを破壊しようと思えばその能力もある国家連合であるNATOとの終わりのない闘争を約束しているのだ。
(10)(11)
普通のロシア人はこのレトリックに当惑するだろう。
ロシアは敗北が迫り核をいつ買う可能性を警告し、その一方で強力なNATOとの戦いを約束している。
またレトリックも一貫していない。
(12)
NATOのやるきのない国ですらウクライナを支持するという選択肢しかないのは、プーチンが妥協する姿勢を見せないからだ。
ロシア軍が優勢でプーチンが妥協的姿勢を見せた場合はウクライナと支援国の間で厄介な会話になることをウクライナ人を悩ませている。
しかし、そのシナリオは実現していない。
(13)
にも関わらず、ラブロフの代理戦争発言はウクライナと支援国の間のくさびを打つ効果がある可能性があった。
近年この言葉は頻繁に使われるが、正確な定義がなくさまざま使われ方をしている。
(14)
代理戦争の基本的な考えは、誰かに自分の戦いを任せることだ。
地上部隊投入に消極的な紛争で、死傷者が世論を動かすことを恐れて行われる。
これは代理国が歩兵を提供し、空軍など専門能力を提供するのが基本であり、たとえば、2001年のアフガン戦争、ISISとのモスルでの戦いがある。
(15)
米国は代理戦争を指揮しワシントンが承認した目的だけ追求された。
しかし代理人は独自の目的があり、抵抗することも出来たため、この用語は誤解を招くものだ。
最終的には代理人の目的が重要になる。代理人は外部パートナーが去ったあとも長くとどまるのだ。
(16)
これは代理戦争の概念の問題点を表す。この用語は単純なヒエラルキーを暗示しているため、戦時中のすべての連合に見られる交渉の要素が欠けている。
さまざまな当事者が直面する課題は、常に彼らの核となる利益を一致させることだ。
(17)
ウクライナの場合、軍事連合ではない。ウクライナが目標を設定し、ウクライナの司令官が作戦を担当する。
もしこれが代理戦争であるなら、それは極端なケースに違いない。
なぜなら、ウクライナは、すべての苦痛を負い、すべての利益を主張しているにも関わらず、ど他国の支配下にあると仮定しているからだ。
(18)
問題の1つは、代理戦争が米国に良いとの考えがあるため一部の元米国高官がこの用語を受け入れていることだ。
フィリップ ブリードラブ元NATO最高司令官「私たちは代理部隊としてウクライナ人を利用しています」
元CIA長官のレオン・パネッタは「これはロシアとの代理戦争です」
これらの発言は西側の真の意図を明らかにするものとして捉えられてきた。
(19)
ロシアを支持するところまでめったに行かない批評家にとって、西側にとって最善の方法は、交渉による平和を通じて戦争を迅速に終結させるために働くことだ. 代わりに、ウクライナの戦争機械が供給されています。
キエフは、ロシアの莫大な資源と火力を考えると、高いコストとその闘争の絶望的な可能性にもかかわらず、戦い続けることを奨励されています.
この議論のソフトバージョンは、弱者をサポートしたいという自然な欲求が戦略的判断の停止につながったかのように、
この決定を素朴であると説明しています。西側諸国は経済制裁と強い言葉だけにとどめておけばよかったのに。


(20)
代理戦争の問題に取り掛かる。
西側の目的は「ロシアに大損害を与えロシアが NATO に与えることができる長期的な挑戦を減らすことである」という主張だ。
ロシアは崩壊する可能性さえあり、そうであれば大国の脅威は永遠に取り除かれる。
この考えでは、ウクライナは地政学的景観を変えるために悪用されたことになる。

(21)
しかし、この戦争における NATO の利益は攻撃的であるというこの批判の仮定にもかかわらず、実際には防衛的です。
露骨な攻撃行為を阻止することに関心があります。ウクライナが占領され、ロシア軍がポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニアとの国境に移動した場合、特にこれらの国が占領者に対して不規則な戦争に従事するウクライナ人の聖域として機能していた場合、これは継続的かつ危険な緊張につながっていたでしょう. あるいは、ウクライナの一部を占拠し、残りを自由のままにする停戦ラインも、継続的な不安定のレシピでした。
(22)
この批判に対する最も深刻な反論は「代理戦争」のすべての話の基本的な問題であるウクライナの代理人を否定することです。ウクライナ人が戦っているのは、占領地の人々が残忍な扱いを受けて悪質な侵略を受けたというより明白な理由のためではなく、NATO が彼らを我慢させたからに過ぎないことを示唆している。ウクライナは、ロシア人を国外に追い出すことを戦争の目的としているが、大国のようにロシアを破壊することはしていない.
(23)
この戦争の結果、ロシアの価値が大幅に低下することは事実だ。
たとえモスクワが攻撃的な姿勢にしがみついたとしても、NATO諸国は自国の軍隊を強化し、枯渇した兵器を補充する時間があるだろう.

(24)
戦争の西側支持者がこれが代理戦争であると喜んで話していることは、ロシアの弱体化が潜在的に西側を助けるということだ。
ハル・ブランズ
「ラブロフは、プーチンのプロパガンダの最も信頼できる代弁者だが、この場合、彼は正しい。ロシアは代理戦争の標的となっている」
(25)(26)
「代理戦争は、直接の武力衝突なしに一方が他方を出血させることを可能にするため、長年にわたって大国間の競争の道具でした。冷戦中、ソビエト連邦は韓国とベトナムで共産主義の代理人を支援することで米国を流血させた.」
オースティン「米国はロシアがウクライナ侵略のようなことが出来ないところまで弱体化する」
(27)
しかし、これは西側諸国がウクライナの援助に来た理由ではなく、ロシア軍をウクライナから追い出している彼らの成功の尺度ではありません.
ロシアをさらに弱体化させるためだけに、これが起こったら、ウクライナが戦闘を続けるよう奨励されるとは誰も示唆していません。
近隣諸国により多くの害を及ぼすロシアの能力に対する戦争の影響は明らかに、NATO にとってボーナスですが、
それが戦争が行われている理由ではありません。
それは原因と結果を混乱させます。ロシアへの影響は、NATO の意図ではなく、モスクワの愚かさの尺度です。
強くありたければ、こんな無謀な戦争に乗り出すべきではなかった。
(28)
西側は、他国をいじめるロシアを歓迎する人も、ロシアが崩壊する見通しを喜ぶ者はほとんどいない。
ロシアが不安定になる可能性はあるが、それは米国らのせいでなく、プーチンのせいである。
(29)
米国はウクライナの戦争目的と追求方法に重要な影響を与える。
このため、もっと代理戦争であるべきであり、ワシントンはキエフに
・米国の利益を十分に考慮させ、
・核戦争を回避し、
・ヨーロッパから離れたと事での安全保障上の利益を守れないほど自国の兵器庫をカラにしないこと、
・そして戦後のロシアとの関係を考慮する必要がある。
(30)
これらの批評家は、ワシントンがキエフに戦争目的を設定させるのは賢明ではないと警告している。
なぜなら、それは非現実的かもしれないからであり、深刻な交渉の可能性とを軽視し終戦のため領土文k夏野可能性を軽視するからだ。
クリミア奪還への動きがロシアの核反応に繋がる可能性があることを懸念している。
この点から言えば、西側は必要以上にウクライナの戦いに引きずり込まラ得ている。
バランスを是正するために、彼らはウクライナを抑圧するか、交渉に向けて推進するための準備が必要になる。
(31)
この観点から言えば、代理戦争は、ある時点で困難になりバランスを崩す可能性のある関係の説明である。
この用語はまだ役に立たないが、、ここには本当の問題があります。
ウクライナと支援国の間に大きな共通点はあるが相違点もある。
これは初期に飛行禁止区域を求めるキエフの要求を拒否したり、ロシア領の奥を攻撃するシステムの供給を渋ったことからも明らかだ。
戦車問題からもわかるようにこの問題は解消されていない。
(32)
ウクライナと支援国の関係は必ずしも良くない。キエフの不満は西側の迷いで、重要装備がないため大きな損失を受けていることだ。
西側はウクライナが必要な装備、訓練、保守が十分に行われることを望んでいる。どちらが人形で、どちらが人形遣いという関係ではない。
西側は紛争の論理を受け入れ、武器供与も初期は防衛用だったが、攻撃用も提供するようになった。
(33)
支援規模の大きさは西側のロシアへの態度硬化を表している。西側は戦争が重要な時期であること、交渉の見通しが立たないことを理解している。
ウクライナは勝つチャンスを与えられたが、突破口を開けない場合これらの支援レベルを維持できるのか?
膠着状態が続くという見通しは、西側の交渉を求めることを促進するだろうか?
(34)
西側はウクライナが増大する能力を賢明かつ専門的に使用することを信頼しているが、それ以外に満足の行く戦争終結はないと考えているからだ。
もし軍事的ブレークスルーがなければ前途多難になる。とつぜん見捨てられはしないだろうが、今後の支援は勝利でなくウクライナ存続のためのものになるだろう。新しい支援の試練はロシアの損害を拡大させるかでなく、ウクライナの勝利を可能にできるかである。

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